KJUS(チュース)のブランドで知られるラッセ・チュースは、滑降(DH)、スーパーG、GS、SL、複合のすべてで世界トップレベルの成績を残した、極めて稀有な選手で、世界選手権の全種目でメダルを獲得した唯一の選手と紹介されるほどのオールラウンダーでした。それが年間総合優勝(Overall)2回につながっています。
その技術的な特徴は、「世界で最も安定したスキーヤーの一人」とも評されるほどで、ライン取りの正確さと安定性は目を見張るものがありました。それに、スピード系と技術系種目でも勝利していることからもわかるように、高速域でも細かい調整ができる滑走技術を持っていたことがわかります。現役引退後のインタビューでも、山を駆け上がるほどの強靭な脚力と体幹が描写されていうほど体幹の強さとバランス能力にも優れています。
そんな彼が立ち上げたKJUSは、勝利の哲学を継承し、「機能性こそがすべて」が守られています。無駄を削ぎ落とし、目的に対して最適化し、どんな状況でも安定したパフォーマンスを出すそんな哲学は、KJUSキャンプ第2弾の松ノ木校長の指導法にも生かされています。朝の冷え込みの中、参加者たちは松ノ木校長のデモ滑走に目を奪われていました。板を走らせるために必要なライン取りの正確さを基礎から指導するその内容は、まさにラッセ・チュースの哲学そのものかもしれません。


